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2012年7月

2012年7月31日 (火)

踊る女

日曜日。とある駅。電車の中から反対側の人気の少ないホームを見ると、一人の中年女性が立っていた。
生成りのブラウスにダンガリーのフレアスカート。トートバッグを手に持っている。

彼女は周りを少し見回すとホームを3歩進んで軽く脚を蹴り出し、ターンした。それを繰り返す。
クイック、クイッ、クイック、キック&ターン。クイック、クイッ、クイック、キック&ターン。
音のないダンスが続く中、電車は駅から滑り出し、踊る女は車窓から消え去った。

何かのダンスの発表会でも近いのか、はたまたストレス発散か。それはわからない。
だが、その軽やかなステップが楽しそうであったことは確かだ。

2012年7月11日 (水)

人生なんだよ

日没の遅い7月の空が薄暮に包まれる頃。人がごった返す銀座三越のライオン前で二人の男女が待ち合わせをしていた。
「あー、やっと会えた。お久しぶりです!」女性は三十代半ば。会社帰りかスーツ姿だ。
「ああ、待たせたね。」と言う男は五十ぐらい。会社役員の風格を感じる。

「しばらく会わないうちに、また大きくなったんじゃない?」と女性が男の腹部に手を伸ばし、軽くさすった。

「あれからもな、いろんなことがあったんだよ。いい事があれば、みんなで宴会して、辛いことや耐え難いことがあったら、一人で呑んで流してきた。このお腹には、俺の人生が詰まっているんだ」と言って、自分の腹をポンと叩いて笑った。
...
「お腹減っちゃった」と、女性が言うと、「おお、美味しいフレンチを予約してあるよ」と男が応えた。
二人は夕闇の中に消えていった。

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