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2010.05.17

シブい進化だ! auの夏モデル!

 スマートフォンには目もくれず、ひたすら「ガラパゴス携帯」、略して「ガラケー」と揶揄される従来型の携帯電話端末を愛して止まない筆者にとって、例え通信キャリア違いでも新機種の発表は見逃せない。
 そして、本日17日、KDDIが携帯電話ブランド「au」の夏モデル13機種を発表したのだが、その進化は実にシブくすばらしいものであった。

 KDDIには、auのサブブランドとして、かつての「デザインプロジェクト」の流れをくむ「iida」ブランドがシンプルにして独特の世界観を構築している。そのため、au本体ブランドは、携帯電話の本来の機能とは関係のない各種機能が満載されるという、実に見事な「ガラパゴスっぷり」を見せてくれる。
 今回も、カメラ系携帯はその機能をさらに向上させ、一昔前のコンパクトデジカメを軽く凌駕している。

 カメラ機能の向上について、「携帯電話の本来の機能とは関係のない」と前段でさらっと書いたが、では、携帯電話の「本来の機能」とは何なのかを考えてみよう。

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 フィリップ・コトラーの「製品特性3層モデル」のフレームワークだ。
  携帯電話の「中核価値」は必要な時にいつでも通話やメールなどでコミュニケーションが取れることだ。中核価値を実現するために欠かせない「実体」は、どこでもつながることや、電池の持ちがいいこと。メールなどの入力がしやすいことなどである。カラーバリエーションや、デザイン、そしてカメラの性能などは、中核の実現には影響しない付加価値である「付随機能」である。

 今回の夏モデルの眼目は、筆者は「全機種防水機能付き」である(スマートフォンを覗く)ことだと考える。
 「防水機能」はどのレベルの価値に位置づけられるのかといえば、本来、中核である「必要な時にいつでも通話やメールなどでコミュニケーションが取れること」を実現するために欠かせない要素であるため、「実体」である。しかし、今まで技術的に全機種に適応することができなかったため、「付随機能」的に扱われてきたのだ。
 実際の生活の中ではどうだろうか。これから雨の季節になる。雨中での通話やメール確認はついやってしまう。風呂に入っているとき電話が鳴って、濡れた手で携帯をつかんでしまったこともあるだろう。そんな心配が無用になるのだ。その機種を買っても。

 特定の機種ではあるが、他の「実体」を強化したものも目立つ。
 スマートフォンに採用されているクアルコム社の1GHzCPU「Snapdragon」を搭載し、E-mailの起動などが2.3倍速くなるという。携帯の微妙な反応の遅さに「イラッ」とした経験がある人も多いだろう。そうした問題を解消している点も実に渋い。
 さらに、日立製の「beskey」という機種は、メール入力時などのキーボード入力のクセに応じて、最適なキーボードの形状を3種類から選べるという。実は、筆者を含めガラケー偏愛者はスマートフォンのタッチパネルがダメで、キー入力にこだわる人が多い。ある意味、ガラケー愛好者のニーズに応えた製品作りといえるだろう。

 では、今回の夏モデルでは「付随機能」の進化はなかったのかといえば、これまた驚きの機能を搭載している。
 携帯電話で無線LAN対応にできる「au Wi-Fi WINカード」を、本体のmicroSDカードスロットに挿入して使用できるというのである。つまり、KDDIが提供している、下り最大54Mbpsの無線LAN機能が携帯電話端末で利用できるのである。
 もはや、「どんな大容量コンテンツのダウンロードも怖くない!」という状態だ。だが、よく考えれば、それって、もはや携帯電話ではないのでは?とも思えてしまう。それぐらい「付随機能」としては飛び抜けているともいえる。
確かに携帯電話にI-modeが搭載された時に、「それって、電話じゃないじゃん!」と思った覚えがあるが、同様といえば言い過ぎだが、インパクトのある進化ではある。

 スマートフォンやi-Pad、電子書籍などの話題が華やかだが、まだまだ、マジョリティーは動かない。レイトマジョリティー(後期大衆)やラガード(遅延採用者)相手でも、十分ビジネスにはなる。auの「ガラケー強化策」には、愛好家としても拍手を送りたい。


参考・ニュースリリース:au携帯電話の新ラインナップ発売について
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2010/0517/index.html

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