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2008.10.15

携帯電話はどう進化すべきか?

キーボードを搭載した新型プラダフォンがLG電子から発表された。日本市場投入の時期は不明だが、iPhoneやブラックベリーとの対決となるのだろう。しかし、スマートフォンは一部のヘビーユーザー層を抱えているものの、一般ユーザーのニーズとは乖離している。今後の携帯電話のあるべき姿を少し考えてみたい。

新型のプラダフォン2は前機種を継承し、iPhoneと同様のタッチスクリーンによる操作と、スライド式のキーボードを引き出せば、ブラックベリーやウィルコムのzero3のような操作も可能になるという、これまた筆者を含めギークな人々のハートを捕らえる仕様となっている。

しかし、一般の人々のニーズはもっと慎ましい。
<6割がケータイの電池が切れると不安に、うち4割は充電器を携行>
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20381885,00.htm

株式会社アイシェアによるインターネット調査の結果では、携帯電話依存度の高まりによる電池切れの不安と、<コインチャージできるコンビニや携帯ショップなど町なかの充電スポットが充実する中、場所や時間にとらわれずに充電したい人の存在として注目される>と充電器市場拡大の可能性にフォーカスがあたっている。しかし、これは携帯電話そのものが解決すべき課題としてとらえられないだろうか。ノートパソコンのバッテリーの持ちはここ数年で劇的によくなった。携帯電話は何とかならないのだろうか。「電池が切れて困る」というのはユーザーの本質的ニーズだ。派手さはないが、それに対応することは重要ではないだろうか。

もう一つが防水機能だ。ソフトバンクモバイルは今年の夏モデルで防水性をアピールした機種を投入した。同様にドコモにもKDDIにも防水機能対応機はあるものの、携帯電話全体としてはまだ少数派だ。しかし、携帯電話の防水機能に関してはユーザーのニーズは高い。
1年前の調査だが、<「生活防水機能がほしい」72.2%>という結果が、マイボイスコムの調査で明らかになっている。
http://www.gamenews.ne.jp/archives/2007/04/_722.html

しかし、それに対してメーカーの取り組みは今一歩遅れていると言えるだろう。今年5月に国民消費生活センターは、水濡れ故障への対応改善を電気通信事業者協会に要請した。
http://www.j-cast.com/2008/05/18019972.html

携帯電話はキャリア各社が販売奨励金を廃止したため、端末価格が1円からあったものが4万~5万円にも跳ね上がっている。そのため割賦販売方式を利用するユーザーも多いが、そうなれば確実に2年は同じ端末を使うことになる。10ヶ月毎に機種変更していた時代とは分けが違うのだ。丈夫で長持ちするためには防水も求められるだろう。

コトラーの製品特性分析のフレームワークで考えてみよう。
カラーバリエーションや、液晶画面が持ち歩く方向で切り替わるモーションセンサーの搭載などは、あればうれしいという「付随機能」に過ぎない。一方、携帯電話の「中核価値」は必要な時にいつでも通話やメールなどでコミュニケーションが取れることだ。そして、そのために「電池が切れないこと」や「水濡れで故障しない」ということは、その中核価値を実現するために欠かせない「実態」である。

製品がコモデティー化すると、どうしても差別化ポイントは「付随機能」レベルの勝負になってくる。しかし、端末価格の上昇によって、ユーザーニーズは変化している。つまり、今、求められているのは「実態」レベルの改善なのだ。

先端的なユーザーにスマートフォンを提供することも大事だが、数多くの一般ユーザーのニーズに応えることが求められているのではないだろうか。

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