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2008.02.09

表現者:問いかける男

※昨日アップができませんでしたので、週末ですが1日遅れの更新です。

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人の輪の中をのぞき込んだときには、そのパフォーマンスは終わりを迎えようとしていた。POPINというのだと後でわかったが、わかりやすく言えばロボットダンスやマイケルジャクソンのムーンウォークのような不思議な動きをするストリートダンスだ。無言で体を動かし、何かを訴えかけているように感じられる。

Nec_0414_2人々の拍手の後、パフォーマーは「終わる直前に最前列から観客が立ち去ってショックだった」と言った。笑いを取るための発言ではなかった。真剣な表情で言っている。ストリートパフォーマンスは見るも立ち去るも自由が原則のはず。何とも挑戦的な言葉だ。
続けて自己紹介として、自分はどんなコンペティションでどんな受賞歴があると述べた。さらに、あと6分間真剣に見てくれと発言した。

ではその挑発に乗ってやろうと、最前列に陣取った。ダンスが始まり、なるほど、確かに言うだけのことはあると感心した。彼の身体は常識では考えられない動きを見せ続ける。その体術を会得するにはどれだけの努力を要するのか想像もできない。
やがてありがとうございましたと、彼は頭を垂れた。観客からは大きな拍手。
しかし、筆者には少々納得がいかなかった。無言で何かを訴えかけるようなダンス。しかし、どうにもその訴えかけていることが伝わってこなかったからだ。ストーリーが見えなかった。

その疑問を彼にぶつけてみた。すると思わぬ答えが返ってきた。
自分はストーリーを語ろうと思っているのではない。観る人が何かを想像できるように心がけているのだと。
さらに彼は続けた。昨今のアーティストは主張が強すぎるように思う。自分がこう思う、こうあるべきだと人々に訴えかけるのではなく、想像力を喚起させることの方が大切なのではないかと。

筆者の仕事である講師業も、執筆も、コンサルティングも、いかにロジックを構築し、相手を設計したとおりの落としどころへ導くかが肝だ。しかし、同時に相手に「考えさせる」という行為を喚起することも実は重要なのだ。語りすぎない。考えさせる。若いパフォーマーから少し学んだ。

パフォーマーのサイト:http://www.kerapop.com/

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Comments

勉強になりました!

Posted by: 大阪京橋ダンススタジオプアイア | 2008.02.26 08:06 PM

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