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2008.02.15

傾奇者に出会った

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「傾奇者・かぶきもの」という言葉が頭に浮かんだ。
傾奇者とは、端的に言えば、異形と異様な振る舞い、突飛な行動を愛する者のこと。その言葉が世に広く知られるようになったのは、原哲夫の歴史漫画「花の慶次 -雲のかなたに」の影響だろう。1990年に少年ジャンプで連載され大人気となった作品は、前田慶次郎利益の生涯を描いた隆慶一郎の歴史小説「一夢庵風流記」が原作だ。

傾奇者のスタイルといえば、漫画で描かれたように、女物の着物を羽織ったり、動物の毛皮を用いたりと、常識外れの派手な装束に代表される。しかし、彼らは地味な着物に袴。腰には二本差しと、正統な侍のスタイルである。それが、バンドをやっているのでなければだ。

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「和装侍系音楽集団・MYST」と名乗っていた。ストリートライブを見かけた。全国で年間300回のライブをこなす強者であるらしい。その怪しい出で立ちとは裏腹に、奏でる音楽は本格的である。近頃のJ-POPというものには明るくない筆者であるが、恥ずかしながら、かつてはバンドを組み、ハードロックに傾倒していた。その筆者をして唸らしめる魅力が彼らの音楽にはあった。リズミカルではあるが、軽くはない。しっかりしたメロディーは聴く者に訴えかける。「己の生き方はそれでいいのか」と。見かけだけではない。正統にして傾(かぶ)いている。それが彼らの音楽なのだ。

「何者だ」と問われれば、「怪しい者です。しかし、悪しき者ではありません」と応えるようにしているが、筆者もビジネスマンとしてはかなり傾いたスタイルではあると思う。特に独立したからは、自分自身が広告看板のようなものだから、なおさらだ。
しかし、そうした出で立ちも中身あってこそ。見かけだけといわれないように常に努力を欠かしていないつもりだ。

筆者が好んで用いるフレームワークに、モノの提供価値構造を分析するフィリップコトラーの「製品特性3層モデル」がある。それで考えれば、出で立ちは一番外側の「付随機能」にあたる。製品の中核たる価値を表わす「コア」、それを実現する「実体」。その外側の、なくてもいいが、あればコアの価値をより高めるものである。つまり、コアがしっかりしていなければ意味をなさない。

異様な出で立ちのバンドマンたち。そのしっかりとした実力に、自らのコアももっと強化しなくてはと思った。


和装侍系音楽集団・MYST ホームページ http://www.kagami.tv/

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