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2007.10.12

ネクタイが戻らない!どうするウォームビズ

猛烈な残暑もようやく終わり、やっと秋らしくなってきた東京地方。
10月なので衣替えの季節か。と思いきや、KIOSKは制服のリニューアル。郵政も民営化に伴って制服が刷新されていた。
どちらも季節に合わせてか、暖色使いでなかなか良い雰囲気。
さて、来月からの冬季は「暖房は20℃までにおさえて、衣服で調節しましょう」というウォームビズの季節になる。


この秋以降、ワードローブをどうしようかと思案しながら、街行く人々の衣装を目で追ってみた。
女性はやはり秋らしい装いが目立つが・・・男性は何やらクールビズを引きずってか、襟元にネクタイが戻っていない人が多いようだ。
確かに涼しくなったとはいえ、ネクタイは窮屈。また、絞めると夏の暑苦しさを思い出す気もする。
以前調べたのだが、そもそもネクタイの発祥は諸説あるが、17世紀クロアチア騎兵隊の首に巻かれた色鮮やかな布であるといわれている。
クロアチアといえば地中海から大陸に広がる国で、内陸部なら夏でも平均気温は20度前後。
そのネクタイを日本に持ち込んだのはジョン万次郎が最初であるともいわれているが、そもそも日本とは気候は大きく異なる国の装い。本来はあまり適しているものではないのだろう。
筆者自身は、クールビズ元年の2005年時点では、「男がネクタイを外したダラケた格好でビジネスをしてどうする!」と反発していたものだが、
さすがに40℃を上回る猛暑となった今年の夏は、たまらずに、ネクタイなしの日が過半を占めた。
ネクタイを外した途端に豹変するのもなんだが、実際にあるとナシではリラックスさが随分と異なる。
一人でデスクワークの時のリラックスさ。人とディスカッションしている時のリラックスさ。いずれも発想が豊かになり、生産性が高まるように感じるのは気のせいか?


しかし、今を去る20年近く、筆者の新入社員研修の時に「ビジネス・ドレスコード」という研修を受けた時のことが思い起こされる。
その主旨は以下の通りだ。
・ビジネスでは相手と同じ土俵に立つことが重要。
・まずはそれを服装で示すのが「ビジネス・ドレスコード」。
・スーツにネクタイは、相手と同じルールで行動することの証明ともなるので重要。・・・云々。
さすがに20年近く前のことなので、古くさい考え方だが、今日でもあまり認識の変わらない人もいるのではないだろうか。
「得意先にはノーネクタイで行けないからね」と汗をしたたらせる営業職の人も、この夏の猛暑の中でまだ見かけた。
「ノーネクタイはNG」とするのは、得意先の暗黙のプレッシャーのせいなのか。
確かに、営業訪問先の担当者がネクタイ&スーツなのに、ノーネクタイのシャツ1枚では少々居心地が悪いだろう。
だが、環境負荷低減が求められる世の中、官庁や大企業がそうしているように、バイヤー側の企業及び、担当者こそ楽なスタイルを実践してもらいたいものだ。
同時に、「ノーネクタイはNG」とするのがかつての筆者のように、「男がネクタイを外したダラケた格好でビジネスをしてどうする!」という自分自身で設けた制約条件かもしれない。
だとしたら、是非一度、ビジネスカジュアルを実践してみることをお勧めしたい。環境負荷低減だけでなく、先に述べたように、思考生産性の向上が期待できるだろう。


「相手と同じ土俵に立つこと」「相手と同じルールで行動すること」は昨今の”ダイバシティー(多様性)”という考えの元では必ずしも正ではなくなっているのではないだろうか。
時代の変遷と共にルールやcommon senseは変わってくるものだろう。
新しい季節に、少しだけビジネススタイルも考え直してみてもいいのではないだろうか。

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Comments

こんにちは。今年の1月~3月の期間グロービスの「経戦・マーケ基礎」でお世話になった中野です。最近RSSを使用し始めたのでカナモリさんのブログも登録しました。いつも楽しみに拝見してます(^^

ノーネクタイで生産性UPというのは賛成しますね。僕の場合は肩こりもあるので、できればない方が肉体的にも精神的にも楽ですし、目の前のことに集中しやすくなるメリットは大きいです。僕が担当している自動車メーカーの購買部では、「半袖シャツ・ノーネクタイでお願いします」と張り紙しているところもあったりします。ただ最近は「総理大臣もノータイだし、開き直ってしまえ!」という感じです笑 ついでに自論を展開すると、暑いのに暑苦しい格好で行くと逆にお客さんに迷惑な気もします(^^;

マーケティング的に言うと、ターゲットはどのような客層か、そのお客がAIDMAのどの辺りにいるか・・でドレスコードを変えるというのは効果がありそうな気がしますね。若い人ならカジュアル、初対面ならネクタイつけて慣れてきたらカジュアルなど。昔何かの雑誌で、謝罪に行くときはグレーのスーツであれば悪い印象を与えない、ようなことが書いてあった気がします。やっぱりTPOで使い分け、っていうのは大事なんでしょうね。(僕はカナモリさんほどオシャレではありませんが・・苦笑)

Posted by: 中野 | 2007.10.12 09:03 AM

 毎度どうも。たぁ坊です。すっかり愛読者の一人です。
 
 「ビジネス・ドレスコード」の話を読んで、交渉術の本を思い出しました。同じ土壌に立ちなさいという、あれです。本の名前は思い出せません。もし興味をお持ちでしたら、私のブログのマイリストでも参照してください。既に御存知であるとはおもいますけどね。
 
 経済学の理論って面白いんですが、どこまで噛み砕いて理解するかで、やっと意味があると感じています。そう言う意味では金森さんのブログは興味深く、講義もきっと面白いのかなって想像しています。

Posted by: たぁ坊 | 2007.10.12 11:59 AM

みなさまコメントありがとうございます。

できるだけこういう柔らかい話題も織り交ぜていきたいと思っています。
食べ物の話題とか、旅行とかも。
コラムじゃなく、エッセイってのにあこがれます。

が、そういうの苦手かもしれません。
お見苦しい原稿がありましたら、ご容赦ください。

Posted by: 金森 | 2007.10.13 05:28 PM

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