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2007.09.04

「search」とは「ぐるぐると動き回ること」なり

検索という言葉が一般化し、ビジネスだけでなく生活の中にも溶け込んできたのは、パソコンの普及と携帯電話のインターネット機能の進化によるところが大きい。
ビジネスで何か分からないことがあれば、すぐに「検索」。
日々の暮らしでも、ちょっとしたことを調べるのにも、携帯で「検索」。

先日、「アナログ探索によって時空を超える」という記事を書いた後、ふと「検索」や「探索」、「search」という言葉を辞書で調べてみると面白いことがわかった。

【search/「ぐるぐると動き回る」が原義】:ジーニアス英和辞典

なるほど。
元来、「ぐるぐると動き回る」という足を使い、それなりに苦労を伴う行為を今日はコンピュータの検索エンジンを使役して代替していることとなる。
その苦労から開放されているが故か、人はいとも簡単に「検索」をして、答えを導き出す。

各種の論文やレポートにおいて、インターネット上の論説を引用する問題が指摘されているが、事実、残念なことに学生から提出されるレポートも年々ネットからのコピー&ペーストの比率が高まっている。
冒頭に記したとおり、searchとは元来、「ぐるぐると動き回ること」を意味するようだ。
易きに流れず、必要苦労はせねばならない。
【search/「ぐるぐると動き回る」が原義】。
これは自戒の意味も込めて覚えておきたいことだ。


また、search=「検索」と訳されるが、同義語には「探索」もある。そして微妙にニュアンスが異なる。
広辞苑 第五版によると以下の通り。

【検索】文書やデータの中から、必要な事項をさがし出すこと。
【探索】さぐりもとめること。さがしたずねること。

意味合いとしては「探索」の方が、自ら「探す」という意志の強さを感じられないだろうか。
PCや携帯で「検索」ボタン一発で答えが返ってくる気軽さにはない、searchの原義である「ぐるぐると動き回ること」が想起される。


また「探し求めること」を意味する「索」の文字は、「思索」にも使われる。
「思索」とは「物事のすじみちを立てて深く考え進むこと」である。


インターネットを「検索」して、フムフムなるほどと思う。機械的にコピー&ペーストする。
そうではなく、自らの意思を持って「探索」し、そこから深く「思索」することも必要なのだ。
便利さは怠惰を生む。
目的意識の喪失と怠惰は進歩を生まない。


高度に発達した文明を持つも、目的意識を失い、怠惰に暮らすが故に滅亡の危機に瀕する星と、その星を救おうとする小学生の活躍を描いた小学生向けの図書。
娘が読書感想文を書くために読んでいた本、「ヌルロン星人をすくえ! 」を思い出してしまった。

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Comments

こんにちはLAビジネスウォッチャーズのKOOです。

便利なものがどんどん増えていきますが、利便性に甘えて自分が駄目になるか、それを利用して良くなろうとするのか、大きな差が生まれてくるのだと思います。人間性が試される時代かもしれませんね。

Posted by: LAビジネスウォッチャーズ | 2007.09.06 08:11 AM

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