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2007.09.10

「ひらめき」に関する一考察

人はどんな時に「ひらめき」を感じるのだろうか。
コクヨが発表した“「ひらめき」に関する意識調査”から少し考えてみた。
いついかなる時でも「ひらめき」を得られるようになれば素晴らしいことだ。
また、その阻害要因を排除できるなら、それも有益であるだろう。

9月3日に発表された“柔軟な発想で新しい価値を思いつく「ひらめき」に関する意識調査”
の調査結果を少し整理する。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20355632,00.htm

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「ひらめきを感じるとうれしい」という質問に対し、「とてもあてはまる(33.2%)」と「ややあてはまる(51.2%)」を合わせ8割以上がひらめきをうれしいと回答した。また、「今後ひらめきは重要だとおもう」については「とてもあてはまる(30.5%)」、「ややあてはまる(53.4%)」でひらめきを重視する人が多いことが分かった。
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「ひらめき」は脳学者・茂木健一郎氏が”閃きや気づきの瞬間に「あっ!」と感じる体験”として紹介している”アハ体験”とも解釈できる。
そして茂木氏は”アハ体験は、脳を活性化する”とも言い、さらには”アハ体験とは、わかった瞬間に頭がよくなる体験”とも述べている。
同氏はテレビなどのメディアへの出演も盛んなので、その論は世間にかなり広まっていると思われ、ゲームソフトの「茂木健一郎博士監修 脳に快感 アハ体験!」は大ヒットだった。

「ひらめきを感じるとうれしい」に対する肯定的な回答は、”アハ体験”の世間での流行とも言うべき現象がバックグラウンドにあるとも考えられる。

まぁ、それはそれでいいだろう。確かに何かに「ひらめき」を感じることは嬉しいものだ。
その度に頭がよくなるかどうかはともかくとしても。

しかし、「ひらめきを感じる瞬間」の結果は少々気になる。

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ひらめいたのは「1人のとき(44.2%)」が多く、ひらめきやすい場所の上位は「布団・ベッドの中(29.7%)」 「お風呂(21.8%)」、「車の中(21.8%)」、などくつろぎの空間が多く上げられている。ひらめきやすい時については「何もしていないとき」や「寝る前」などひらめきやすい場所と同様のくつろぎの空間が挙げられている。一方、「誰かと話しているとき」は18.7%にとどまっている。
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「ひらめきにはくつろぎの時間と空間が必要」であり、「誰かと話しているような時」はひらめきを阻害するということになる。
本当にそうだろうか。

また、次の項目も気になる。

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最近ひらめいた経験が「ある」人は41.4%、そのうち年収1000万以上の高所得者層については平均より13ポイント高い54.5%となっている。
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「ひらめき」と所得に因果関係があるのだろうか。

「柔軟な発想で新しい価値を思いつく」という調査の前提があるので、「くつろぎの時間と空間」があれば、「ひらめき」が生まれ、「柔軟な発想で新しい価値を思いつく」ことによって収入も上がるような成果につながる・・・と解釈できるが、だとすると少々違和感を覚える。

以下、あくまで個人的な感覚だが賛同いただける部分はあるだろうか。

確かに、筆者も「布団の中」「風呂」「車(電車)の中」で何かを思いつくことが多い。しかし、それは「くつろいでいる」のではなく、常にいくつかの考えるべきテーマが頭にストックされており、何らかのきっかけで解が見つかるという感覚だ。
また、「1人のとき」は必須要件ではないように思える。むしろ、何か執筆などをしている時は、事務所の机で考え込んでウンウンと唸っていると、すぐに煮詰まる。そんな時は街に出て歩き回る。
何らか、「ひらめく」ためには外的な刺激が必要なように思う。

さらに、「誰かと話しているとき」にも筆者はひらめく。
人の話しの中からひらめいたり、自分が人に説明するため、頭を整理しながら話をしたりしている時にもひらめく。
講義・講演などで何度も同じ話をしている時でも、受講者の反応によって、「ああ、こういう理解をされたか。では、もっと別の説明のしかたを今回は追加でしなくては」とひらめき、さらに以前より分かりやすい内容に進化することもある。

「ひらめき」はただ漫然と「くつろいで」いるだけでは生まれないのではないだろうか。

・常に「ひらめき」のネタとなる、何らかの要素・情報を頭にストックしておくこと。
・積極的にそのネタ・情報に外的な刺激を加えること。
・「ひらめきのシッポ」とでもいうような、ひらめきの予兆のようなものを感じたら、さらに刺激を加え、瞬間的にそこに集中し、思考すること。

・・・そんなことが「ひらめく」ための個人的な方法論ではないかと、上記の調査結果をみて「ひらめいた」次第だ。
まぁ、ひらめいてもどうも年収にはあまり反映されていないのが現実だが・・・。

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