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2007.08.14

思考のボトルネックを取り除け。バイパスを造れ。

商用で東京・八王子郊外に出かけることがよくある。JR八王子駅から郊外に向けてタクシーで移動。しかし、この移動がクセモノだ。あまり優良とは言い難い八王子市の道路行政。狭い道にも車が満ちあふれている。混み具合を考慮してだいぶ余裕を持って出かけることが肝要だった。ところが、最近、やけに車の流れがスムーズなのだ。タクシードライバーに聞けば、理由は2つ考えられるという。
1つは市街地にありながら、何故か片道200円の通行料を徴収していた「ひよどりトンネル」が最近無料になり、トンネルを迂回するためにできていた、周辺道路のボトルネックが解消されたという。もう1つは高速道路の「圏央道」ができて、市内に通過するためだけの車が流入しなくなったとのことだ。
某ゼネコンの方から聞いた話であるが、道路の設計においてはどこをどういじると、どのように車の流れが変わるかを様々なシュミュレーションを繰り返すとのこと。すると面白いもので、まるで生き物のように車の流れはその姿を変えるという。

それを聞いて、後からふと思った。車の流れとは、なんだか脳神経回路を走り回る自分の思考のようだな、と。考えに詰まることは仕事でも、プライベートでもよくあることだ。考えがまとまらなかったり、先に進まなかったりする。そうした時は、無理に考えを進めようとせずに「一体何が思考の邪魔をしているのか?」を冷静に分析するよう努めている。一歩下がって分析してみると、八王子のトンネルのように何らかのボトルネックが見つかる。トンネルを無料化することによって、ボトルネックが解消して道路全体の流れがスムーズになるが如く、思考がスッキリと流れ始める。ボトルネックの原因はだいたい200円の通行料のように、些末なことへの拘泥である。それを取り除くのだ。
また一つのことに集中しているようでも、ふと気付くと同時に様々なことが頭の中に入り込み、思考が混濁していることを発見することも多い。当然、優先順位は主たる問題の解決だ。それを見定めれば、他の要素を取り除くことができる。思考の夾雑物にバイパスを造り、一旦、頭の外に追い出してやるのだ。

思考とはトレーニングだと思う。そのトレーニングの方法論として、昨今「ロジカルシンキング」や「クリティカルシンキング」を学ぶビジネスパーソンも多い。それらの思考の「型」を学ぶことは有効だ。だが、それだけでなく、自分自身の思考特性を認識し、どうすれば効果的・効率的な物事の考え方ができるかを会得していくことも有効だろう。今回は自ら体験した「道路」をメタファーとして、また一つ自己流の「型」を会得できたように思う。自らのメモ代わりであるが、金森と同じような思考特性を持った人はいれば参考になるかと記した次第である。

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