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2007.08.21

500 ・ 700

500
N700

タイトルだけで分かった方。たぶん同好の士ではないだろうか。
正確には700ではなく乗ったのはN700。新幹線新型車両。
で500は同じく新幹線のレア車両。

スミマセン。思いきり今日は趣味に走った内容です。
が、「デザイン」という切り口で少しまとめてみたいと思います。

先週末の名古屋出張では、狙って行き500系、帰りN700系のグリーン車を取ってみました。
いや、座席予約の埋まるのが早いこと早いこと。
(写真左が500系・右がN700系)

N700系は現在の東海道新幹線の主力車種である700系をブラッシュアップした車両だ。
最高速を向上させるために、レールと台車の位置はそのままに、客車を遠心力に合わせて傾ける構造が特徴のようだ。
確か、中央線特急の「スーパーあずさ」もそんな構造だったと思うが、詳しくはオールラウンド鉄道オタクではないので不明。(新幹線専門なもんで・・・。)
一方の500系もかつて最高速向上と、トンネルの出入りにおける騒音軽減を目指し、極端なまでの流線型のフォルムを追求した車両だ。
あまりに尖鋭なフォルムは先頭と最後尾車両の座席数を犠牲にしたため、JRの営業サイドから待ったがかかり、現在はわずか2両だけが運行されているレアな車両だ。

と、まぁ、車両のうんちくは置いておいて、デザインの話。
さて、新幹線オタクではない方から見て、両車両のデザインはどう映るだろうか。

個人的には営業効率の悪さは乗客には関係ないので、圧倒的に500系の方がかっこよく思う。
実は、ベースになっている700系から既にその車両デザインは、見た目よりも空力特性の良さを追求したと聞く。
さらにNとしてブラッシュアップする際には、誰がデザインするのではなく、何度も何度もコンピュータでの空力シュミュレーションを繰り返し、最終形に至ったという。
人の感じる美しさと、コンピュータのはじき出す正解は必ずしも一致しないという一例になろうか。

では、先頭車両のデザインだけではなく、車体にも目を向けてみると、実は乗り心地の面でもコンピュータに軍配が上がる。
500系は好きなのだが、外観から見られる、車両全体がチューブのように丸みを帯びた側面は、そのまま座席側にも影響し、窓側の席がどうしても圧迫を受ける。
それでも「グリーン車なら、500系のシートの方がホールド感がよくて好き」とか言っても勝ち目は乏しい。
何と言ってもN700系の方が空力に優れ、また、何年もの技術の開きから消費電力が全然少ないのだ。
世界中で温暖化防止が叫ばれている昨今、消費電力まで持ち出されたら、新型車両の優位を認めざるを得ない。

これからの世の中、効率や環境負荷を考えた時には、人間の感性が入り込むより、コンピュータに任せた方がいいのだろうか。
何だか「カモノハシ」みたいで好きになれなかった700系車両(500系車両の写真左側に映っている)の顔が、今度はN700 系になって無表情なヘビみたいに見えてきた。
わざとらしいまでに尖鋭に引き延ばされた、どことなく「20世紀に考えた未来的デザイン」という感じの500系は、何だかデザイナーの意図や好みがにじみ出て人間くさい感じがする。
これからの世の中は益々効率と環境負荷軽減が最優先事項になっていくのだろう。確かにこのN700系はよくできた車両だと思う。
でも、あまりに人間味が感じられないデザインばかりに囲まれた暮らしはどうにも息が詰まってしまうと思うのはいけないことだろうか。

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Comments

私も乗ってきました!N700。
デザインについては・・・ノーズや外観はホームに滑り込む一瞬しか見られないので、「うわー滑り台みたーい」「窓が円くてかわいー」という感想。全体として好感度高かったです。
私にとって、何より重要なのは、座り心地ですね。N700は合格♪・・といっても、まだグリーン車しか乗っていないので、今度は普通車を体験してきます。

Posted by: naomi@tokyo | 2007.08.23 07:27 PM

おお、ナオミさん、コメントありがとうございます。
N700グリーン車、乗られましたか。
確かにシートが大きくゆったりしていて乗り心地いいですね。
ただ、少し、シートが大きすぎる気も・・・。
500系のシートは記事にも書きましたが、身体の収まりがよく、枕もふかふかで気に入っています。
心地よさに乗り過ごさないようにする工夫が肝心ですが・・・。

Posted by: 金森努 | 2007.08.24 06:43 AM

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