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2007.07.11

ちょっと退屈なトレインジャック

「トレインジャック」・・・といっても列車乗っ取りテロではない。「トレインジャック広告」。交通広告の手法であるが、だいぶ一般的になってきた言葉ではないだろうか。
乗り込んだ電車の車内が、特定企業や商品の広告一色になっているあれだ。
最近では電車も車体広告が行われるようになってきたので、ホームに入ってきた時にすぐに「ああ、トレインジャックの列車だな」と予想が付くようになった。
一歩車内に踏み込んむと、うまい表現で、広告全体に統一感がある場合などは「おっつ!」というインパクトがあるのは確かだ。
また、中吊り、ドア横など、掲出位置によって内容を変え、うまくメッセージを伝えている場合などは「へぇ~」と思うこともある。

しかし、だ。やはり、2駅程度の移動なら飽きないが、それを超えると限界。
いつもの週刊誌の広告を読みたくなる。週刊誌の広告などはそれ自体が貴重な情報源であり、社内での格好の暇つぶし材料だ。
それが全くないのは、やはり車内が少々物足りない。

最近の新型車両の場合は、ドア上に液晶画面が付いており、そこで広告映像を流している。
その映像も広告主各社は工夫を凝らしており、自社商品やブランド訴求と視聴者(乗客)に注目させ、飽きさせないような工夫をしているので、中々楽しめる。ミニクイズ、ミニ英会話、ちょっとした雑学集、占い、売れ筋商品のランキング等々。その情報内容自体にも価値が見出せるし、移動時間の暇を埋める効果は十分だ。
しかし、トレインジャックの場合、この液晶画面での映像広告まで、その広告主からのメッセージに占拠される。
その内容が、先に挙げた通常の広告のように気の利いた情報で時間つぶし効果のあるものであればまだいい。
先日乗り合わせたトレインジャック広告車両の映像は、その企業のイメージ映像が何パターンかずっと流されていた。
ただでさえ、これでもかと、感じるトレインジャック広告。液晶画面でまでイメージを流し続けられると、少々辟易してしまう。

結構な費用をかけていると思われる広告手法であるだけに、逆効果になってはもったいない。
広告制作者も、広告主も、もう一度乗客の目線・立場になって、どこまで、どのような内容なら受容されるのかを考えてみてはどうだろうか。
「トレインジャック広告」はそんなに新しい手法ではないが、車体広告や液晶画面の登場などで、ともするとクドくなりすぎの傾向があるように思う。
やはりここでも生活者視点が重要なのだろう。

【追加情報】
読者の方から少し指摘があったので、追記します。
「ジャック」は広告の世界ではよく使われ、「タウンジャック」などは、例えば渋谷の街(といっても、だいたいは駅前ハチ公口界隈)で大規模に揃いのユニフォームを着たスタッフがパンフレットやギブアウェイの街頭配布を行ったりイベントを展開します。
しかし、「ジャック」は少々、不穏当な表現でもあるので、交通広告の世界では「アド・トレイン(Ad Train)」という表現の定着を図っていて、最近ではそちらの方が一般的になりつつあるようです。
以上、追加情報として。

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Tracked on 2007.07.11 08:08 AM

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