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2007.05.21

どうにも気になる”何でも2.0”

細かい言葉遣いを云々するのはどうかと思いつつ、ここの所どうにも引っかかっているので文章にしてみたい。「××2.0」というヤツだ。
大元はビジネスマンならずとも、多くの人が既に耳になじんできた「Web2.0」。そもそもこの言葉は昨今のインターネットにおける変化をティム・オライリー氏らが2005年9月に「What Is Web 2.0」という論文で紹介したことが最初だ。その中にはBlogに代表されるように、高度なWebサービスの活用により、情報発信の主体が一般ユーザーに広く拡大し、RSSやなどにより個々のサイトが自律的ネットワークを形成していくという特徴を捉えている。さらにそのことから広告モデルが変化したり、インターネット上の商品の売れ方まで変化したり(ロングテール)という様々な事象を包括した概念である。

Web2.0の解説は他のサイトに譲るとして、ここでのポイントはオライリー氏は、インターネットの様々な変化を捉え、気が付けば、例えばソフトウェアがメジャーバージョンアップして別物の様に機能アップしたことに例え、””2.0”という言葉を使っていることだ。(ソフトウェアの世界ではバグの改修や小さな機能の追加は、マイナーバージョンアップと言われ、コンマ以下の数字を上げていく。例えば1.2とか、1.2.4とか。)

しかし、最近の2.0はかなり強引な使い方が目につく。「DoCoMo2.0」。確かに言いたいことは分かるし、キャッチーで目を引くいいコピーだが、よく考えれば既に携帯電話は第三世代(3G)になっているので、次の世代になるなら4.0(4G)ではないか?それとも世代が変わるほど大きなテクノロジーの変化でないなら3.5ぐらいか。
4.0と言えば、映画のシリーズ物まで”×.0”がタイトルに使われるようになった。「ダイハード4.0」。普通、シリーズ第四作なら、単純に「ダイハード4」だが、やはり、キャッチーにしたかったのだろう。勘ぐれば、後から「完全版」やら「ディレクターズカット」やらを出して4.2や4.5とするのかとも思うがそんな手の込んだことはすまい。

確かに、キャッチコピーとして使われるぐらいならいい。本来のソフトウェア用語やWeb2.0の概念を踏襲していることがまだわかるからだ。しかし、そこを離れて、さらに一般人の日常会話にまで入り込んでくると、もはや訳のわからない言葉になってしまう。先日電車の中で「まぁ、”俺2.0って感じ?”」としゃべっていた若者の言葉を聞いた。本人としては「今までの俺とは違うのさ」と言いたいのか。だとすればさぞや生まれ変わったような変化があったのだろう。
言葉の問題になると、金森は少々神経質になる傾向があるのだがどうにも気になる。”2.0”は前述の通り、ソフトウェア開発やWeb2.0のことなどが分からない前提で使われると、どんどん本来の意味から乖離し、また、相手によっては伝わらない、もしくは曖昧な相互理解を生んでしまう言葉になりそうなのだ。おもしろがって遣っているうちはいい。しかし、こんな言葉だらけになると、益々人と人の子コミュニケーションレベルが低下してしまいそうで心配なのだ。

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