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2007.05.05

連休最終日のお勧めは・・・

一足先に連休を終了したから意地悪を言うわけではないが、ゴールデンウィークの最終日は残念ながら雨の様子。
恐らく「暇だ~!」という状態になる方も多いだろう。
となると、レンタルDVDに客が集中して見たい作品が借りられなかったり、外食でもと思っても開いている店がなかったりと意外と過ごし方に窮するかもしれない。
ネットを検索すると、早くもそんな人々が情報収集をしているのか、「雨の連休最終日はディズニーが意外と空いているらしい」といった、まことしやかな情報も飛び交っている。(真偽のほどは金森はわかりません!)

さて、では雨の連休最終日のお勧めである。是非、その「暇な時間の有効な活用法」を考えてみて欲しい。

「暇な時間の解消に、その解消法を考えろって、オカシインじゃないの?」と言われるかもしれない。
しかし、これは古代の賢人も深慮したテーマなのだ。

古代ローマ時代の文筆家・哲学者、マルクス・トゥッリウス・キケロー(Mārcus Tullius Cicerō:BC106~43)の有名な言葉。
「最も難しい三つのことは、 秘密を守ること、 他人から受けた危害を忘れること、 暇な時間を利用すること。」 ・・・である。

キケローは文筆家・哲学者として後世評価が高いが、存命中は弁護士として名を上げ、後に政治家としての活動が主たるものであったようだ。
裁判結果を巡ってローマから放逐されたり、ローマ帰還後も彼のユリウス・カエサルと政治的対決をしたり、その後もマルクス・アントニウスと戦い再びローマから逃亡。結局は暗殺されるという悲劇の最期を遂げている。
弁護士としてデビューし、政治家として権謀術数の人生を生きた彼にとっては、一番目の「秘密を守ること」は時に自らの命と胸中の秘密を天秤にかけねばならぬ事もあったであろう。これは納得がいく。
さらに二番目の「他人から受けた危害を忘れること」は政治的戦いの日々と、二度のローマからの放逐・逃亡という経験を考えればいかに困難であったか容易に想像がつく。

ところが、三番目が「 暇な時間を利用すること」とは、異様に感じるかもしれない。
しかし、享楽的な生を謳歌したことでも知られるローマ人でもあり、さらに政争に明け暮れた人生を送っていれば、恐らく「暇」な時間などは普段、ほとんど存在しなかっただろう。
そんな彼にも、ふと、ぽっかり空白のような時間が訪れることがあったのだろう。そんな時、「はて、この時間をどう過ごせばいいのだろう」と悩んだのかもしれない。

転じて、現代。そうした時間は「スキマ時間」などと呼ばれ、有効活用してビジネスを成功させるためのノウハウ本が書店に列んでいたり、もしくはゲームなり携帯なりネットなり、時間つぶしのグッズには事欠かない。
で、ここからがお勧めである。
そうした、現代の「時間つぶしグッズ」を使わずに、キケローの目指した「暇な時間を利用すること」を考えてみてほしい。
恐らく、キケロー自身は哲学者にして文筆家でもあるので、思索や鉛槧の時を過ごしたのだろう。
何も彼の真似をする必要はないが、安易に身の回りのグッズやアクティビティーで時間を使うのではなく、自分なりの時間の過ごし方を考えることをお勧めしている次第だ。

え?金森がこの文章を書いているのはキケローを真似て「暇な時間を利用しているのか」というご質問だろうか。
いやいや、これは連休を早めに切り上げたにも関わらず、仕事に行き詰まり、現実逃避しているのだ。

お付合いさせてしまい、失礼しました。

※尚、上記にあるキケローの言葉の解釈はネット上で様々なされています。
  また、マルクス・トゥッリウス・キケローに関しては”Wikipedia”に詳細があります。
  (Wikipediaでの片仮名表記は”キケロ”になっています。音引きが正しい様に思いますが、違うでしょうか。)

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