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2007.04.24

道具の利便性向上と職業意識

過日、現場速報をお伝えした「日経ナレッジマネジメント・フォーラム2007」で感じたことを一つ。
会場や講演の状況を記録するためであろう。主催者がアサインしたと思われるカメラマンが小さな脚立を片手に会場を所狭しと動き回っていた。
金森も随分昔に写真を趣味としていたが、カメラマンはフットワークが命である。感心なプロ意識と言えよう。
しかし、実際に講演を撮影している姿を見たとき、どうもこれはイタダケナイな。と感じてしまった。

何がいけないのかというと、講演者を撮影するとき、ショット数が異常に多いのだ。
プレゼンをスクリーンに投影するため薄暗くした会場の中で、フラッシュが光る光る。まるで、記者会見の会場のようだ。カメラマンは一人なのに。

この手のビジネスセミナーの講師は多くは普通の会社員であり、プロの講演者ではない。
例えば、金森自身であれば、どんなに近くでバシャバシャとフラッシュを光らせられようが、一向に気にすることはないだろう。
しかし、普通の神経の持ち主で、ごく普通の企業の技術者やナレッジマネジメント担当者であれば、当然ビビるだろう。
講演の初っぱなに、フラッシュの嵐の洗礼である。ただでさえ緊張しているに違いない。調子も狂うだろう。気の毒に。
彼はモデルを撮るカメラマンではない。その場の主役はあくまでプレゼンター。それを妨げてどうする。
自らの意識は、「いい絵を撮ること」に向かってしまっているのだろう。だがそれは間違い。前提条件として、最重要なのは講師が十分集中して、オーディエンスが満足できるような講演ができる環境を作ることである。

しかし、最近のカメラマンには意識の問題はともかくとして、ショット数が多いという傾向が強い。デジタル化によって、フィルム代がかからなくなった。そして「いい絵」だけを選んでプリントすれば印画紙代も安く済む。
昔ならフィルム交換などの合間などに、「撮りすぎかな」と気が付くことを、メモリの続く限り撮り続けられるようになったため、我に返る瞬間もなくなっているのではないだろうか。
あるカタログを制作したとき、ユーザーのインタビューも掲載することとなり、そのユーザーの話す姿を撮影したときも、担当したカメラマンはユーザーが話しに集中できないぐらいにバシャバシャと撮り、金森にたしなめられた。

自分はどのようなシチュエーションで、何を目的にその仕事をしているのか。
上記のカメラマンの姿を他山の石として、自らも常に胸に留めておきたいと感じた。

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