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2007.04.16

「ひこにゃん」に見る自治体ビジネスモデルの好例

16日月曜日は朝から少々バタバタすることがわかっているので、この原稿は14日土曜日に書いて、タイマーをセットしておいたものです。
ココログのタイマーは時々不具合を起こすので心配ですが、無事なら16日朝7:00にアップされているはずです。

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さて、本日14日土曜日は青学での「産業論・ベンチャービジネスとマーケティング」の今期第1回目の講義。

しかし、お伝えしたいのはそのことではなく、別の話題。
今日は朝から天気もよく、汗ばむぐらいの陽気。気温も24度ぐらいまで上がったようで、学生も半袖やTシャツ姿が多い。
そして、女子学生の多くがハンドタオルを握りしめての受講である。
確かに、今期の校舎は随分古い。なんだか空調もよくない。

しかし、金森の目に留まったのは、女子学生のハンドタオルに刺繍されたキャラクター。
「ひこにゃん」!である。
http://www.hikone-400th.jp/about/mark.php#content_02

「ひこにゃん」はすでに全国区でどんどん知名度が上がり、グッズもかなり売れているとは聞いていたが、実物を見るのは初めてだった。
Googleで検索してみる。「ひこにゃん の検索結果 約 418,000 件」。すごい数だ。(ここで取り上げているので、また1件増えたわけですね)。

彦根城築城400年祭りのキャラクターとして誕生した、ご覧の通りの「ねこ」である。
いわゆる、かわいいんだか、かわいくないんだかわからない、みうらじゅん氏命名の「ゆるキャラ」というカテゴリーに分類できるだろう。
上記ホームページによると「井伊の赤備えのカブトをかぶった猫(彦根藩二代藩主井伊直孝公を手招きして、雷雨から救った招き猫)をモデルにしています。」とのことである。
その姿の由来よりも、その存在の「ゆるさ」が新しい。

なぜ、ここまで有名になり、グッズも売れているのかを調べると、キャラクターの使用権利が「ゆるい」のだ。
ひこにゃんは申請前提であるが、基本的に著作権料フリーなのだ。

そのおかげでグッズがあるわあるわ・・・。
http://www.hikone-400th.jp/goods/

考えてみれば、自治体のキャラクターとして、このモデルは非常に正しいものではないだろうか。
作家はウィキペディア(Wikipedia)』¥で調べてみると「もへろん」という若きフリーイラストレーターだそうだ。

自治体とそのような契約を交わしたのか詳細はわからないが、恐らく、著作権売り切りでこのキャラクターを作ったのだろう。
そして、自治体も、その権利でビジネスをするのではなく、フリーとした。
そのことで、まず第一に「彦根城築城400年祭り」自体が有名になる。盛り上がれば来場者も増えるだろう。
また、グッズも多くは地元の企業が作っているようだ。地域振興になっている。
作家自身も権利収入はないものの、生み出したキャラクターが有名になれば、自身の知名度も向上する。

自治体が厳しい財政の中から、有名な作家にキャラクター制作を依頼するのでなく、若い作家を起用し、作家自身の今後のチャンスも創造する。
また、自治体自体も権利の使い方一つで町おこしのチャンスを数多く作れる。
Win-Winの好例である。
今後もこのようなモデルは増えるのではないだろうか。

個人的には、びみょ~な「ゆるキャラ」が繁殖しすぎるのもどうかとは思うのだが・・・。

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