W-ZERO3:歴史は繰り返す?
インターネット上のBlogに記載されている話題の検索とランキング情報を提供している「テクノラティ」。
http://www.technorati.jp/home.html
そのランキングが発売前からトップ10の常に上位にランキングされているのが、ウィルコムの「W-ZERO3」だ。
W-ZERO3→http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/ws/003sh/
PHSであるが、通話だけでなく(というより通話はサブ目的か?)、本体に大画面とスライドして出てくるキーボードが付いており、メールを打ったりするだけでなく、オフィスアプリケーションも使用できる。無論、スケジューラーも付いている。ついでに133万画素のカメラも付いているし、無線LANにも対応できる。とにかくパソコンいらずのオールインワンマシンなのです。
新しい物好きの金森が反応しないわけがない。発売と同時にヨドバシに行き、展示実機を触りまくった。
しかし、何度かハングアップするという事態に遭遇し、「うーん、初期ロットはあぶないなー。もう少し待とう」。と考えたのでした。
そうこうしているうちに、だいぶ時間が経ってしまったのですが、実際のユーザーの方の使用感が聞けました。曰く、「通話もする以上、電話がかかってきたときのことを考えると、ジャケットの内ポケットに入れることになる。そうすると、その大きさと重みでジャケットのシルエットがひどく崩れてしまう」というのです。しかし、前述の通りの高機能。それを犠牲にしてもあまりあるメリットを享受できるのではないかと聞いてみました。すると、「キーボードが付いているからといって、その小さなキーでガンガン入力することはできないし、やはりPCいらずというわけにも行かない。PCやスケジューラーなら鞄にしまっておけるが、中途半端な物をいつもポケットに入れている感じで快適ではない」とのことでした。
そういうことなら、最近の携帯電話も全般に同じようなことがいえないだろうか。通話とメールという最低限のコミュニケーションと多少の携帯サイトのブラウジングという機能に加え、カメラはどんどん高画質化していき、音楽も聴けるようになり、お財布機能も付いた。しかし、全般に大型化している。
ここまで考えたとき、金森はバブル時代に持ち歩いていた「システム手帳」を思い出した。当時は大振りなシステム手帳にペンケースや電卓、財布、リフィルにはめったに使わない地図(何と外国の都市の物まで!)などがオールインワンにセットされ、それをむき出しで持ち歩くのが流行っていた。しかし、何をするにも決して持ち歩きやすくないそれを携行せねばならず、ある日「あれ?ペンケースや財布は別々な方が便利だな」「リフィルも最低限の物だけしか使わないから普通の手帳の方がいいな」「電卓も外で使う事なんてめったにないな」と気付いてしまったのでした。隠してあえなく使用中止。
さて、今、金森はどんな携帯を使っているかというと、ドコモの「ProsolidⅡ」→http://www.nttdocomo.co.jp/product/concept_model/prosolid2/index.html
カメラなし、音楽も聴けない。しかし、超薄型で軽量。メールの打ちやすい大きめのキーが特徴です。
そうなんです。ノートパソコンはPHSカードをさして常時携帯。タウンウオッチャーとしていつも小型のデジカメも持ち歩いていて、画素数も性能もどんな携帯よりも当然上。ミュージックプレイヤーも持っているし、スイカは吉田カバン製の革のケースに入れて胸のポケットにしっかり収まっている。となると、携帯はこれで十分なのです。
歴史は繰り返す。パンパンに色々な物が詰め込まれたシステム手帳よりバラバラな専用品が結局使いやすかったように、携帯もこれ以上肥大化して欲しくないなぁ、と思ってしまう今日この頃でした。
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