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2006.03.29

「大学発ブランド」に関する考察

広島中国放送(RCC)ラジオの「道盛浩のバシャリキNOW」で、以前日経プラス1で金森がコメントした、様々な大学が大学名をブランド化して商品を発売している現象を解説して欲しいという依頼があったのは、下の記事にあるとおりです。

広島中国放送(RCC)ラジオさんからは、まだ出演テープがいただけていないのですが、「こんなことを話しました」とご報告の意味で、取材のネタメモをアップします。

この現象の根本は、やはり2007年からの「全入時代の生き残りをかけた大学のチャレンジ」の一つの姿だと。
そして、それには二つの側面があります。
一つは「大学」という存在が、一般にもっと「親しまれる存在」になろうとしている事。
有名大学のブランドバリューがあったとしても、その実態は世間一般に認知はされていない。漠たるイメージがあるだけ。それほど日本の大学は「閉じた世界」なのです。
米国の大学はもっと地域に密着して人々に愛されている。一般の人々が気軽に広い構内で寛ぎ、それこそ「ロゴグッズ」を買っていったりする。「明るく開かれた世界」なのです。
日本の大学が今後も一般の人々に「狭き門」の「実態の判らない存在」であったら、いつしか「有名大学のブランドバリュー」も色褪せていくでしょう。
有名大学は当面は人気が集中して「全入」などにはなりませんが、大学という存在が、もはや「選ぶのではなく、選ばれる存在」に変わったのは間違いありません。
「大学としての顔」を見せること。この事象はそのチャレンジの一つだと考えられます。

もう一つは、単に「有名大学を出た」ということが、社会に出てからの保障にならなくなった事と関連します。新卒でも「戦力」と期待される。それに対し大学は「実学志向」を強めていますが、しょせんは机上論に過ぎません。
「大学発のブランドをビジネスにする」。実学を目に見える形にする事は、世間へと企業のまたとないアピールになります。「この大学は、こんなチャレンジをして、実際にビジネスとして成果を挙げている」と。
それは志願者を集め、企業の採用担当者にもアピールでき、学生を送り込めるという好循環形成のための取り組みかと、金森は推察しました。

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