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2006.01.09

ラジオの取材を受けました

ニッポン放送(AM・1242チャンネル)の「森永卓郎 朝はニッポン一番ノリ!」という番組で最後に扱われる「森永総研」のコーナー(10分くらいのコーナー)から「一言コメント」として電話取材を受けました。
お題はここしばらく得意としていた「2007年問題」です。朝5:00~8:30という、どう考えても金森の生活時間帯と合わないので、取材依頼が来たときには「その時間にスタジオに行くのか?」ありがたいのですが、「起きる」という大きなチャレンジを考えて緊張しましたが、電話取材でした。

しかし、この話、ここに至るまでの涙の物語があるのです。
話しが舞い込んできたのは12月28日。仕事納めの1日前でしたが金森はスキーに行っていました。
「ニッポン放送から取材依頼」と事務所から携帯に呼び出してもらって、急遽ニッポン放送の担当者へゲレンデから携帯で電話。「質問の主旨をメールするので、なるべく早めに返してもらいたい」とのこと。
正月明けでも良さそうだが、せっかくのチャンス、早いほうが良いに越したことはない。
しかし、問題はさすがにスキーにPCは持ってきていない。

かくて、唯一の味方である携帯で、質問状の答え約3000字を打って返したのです。(腱鞘炎になりそうでした)。

3000字の中から「この部分についてコメントして欲しい」と依頼のあった部分は以下に記します。
ただ、電話取材という形は初めてだったのでうまく話せているか分かりません!!
(えらくあっさりと「はい、OKです」と言われて拍子抜けしましたが・・・。)
生で聞いていただける方は1月12日のあさ7:40分から10分ぐらいのコーナーの中で、私が1分ぐらい話します。

------------以下、コメントの主旨--------------------------

★実際に企業が行っている2007年問題対策には、どんなパターンがあるか?

・実際には前述の通り、具体的な目立った考行動がなされていないのが現実。
・現状の問題は、「対応策を講じている」とする企業の打ち手が「5年間の定年延長」「嘱託として再雇用」など、本質的な解決に繋がっていないこと。それらは2007年問題を2012年問題に先延ばししているにすぎないことにある。最短であと2年。長くとも5年という時間を甘く見ているツケは確実にやってくる。このままでは問題先送りの体質が日本の国力を確実に奪ってくであろう。
・「行なうべきこと」という言い方をするならば、一刻も早く“先送りではない、実効性のある施策”を検討し、行動に移すこと。
・日本人は欧米に比べると定年後の終了欲が高く、嘱託などになって収入が今までの6割程度に減少しても、「生きがい」として働き続ける人が多い。その人々の意欲に安心し、根本的な対策を打たなければ大変なことになってしまう。

・しかし、あえて、質問の主旨の「パターン分け」として挙げるのであれば、以下の通り。

・最も初歩的で効果が低いのは、「ベテランから若手への直接的(暗黙的)な伝承」。これは「徒弟制度の復活」にしかならず、「ノウハウは人に付くもの」という原則から考えれば、人材の流動によって企業という組織に「知(ノウハウ)」は残らない。(残念ながら多くの企業はせいぜいがこのレベル)
・それを解消するのが「シャドウイング」という手法。人(技能者)のノウハウをシャドウと呼ばれるアナリストがベテラン技能者に張り付き、一挙手一投足を観察したり、インタビューを交え洗い出し、マニュアルなどに明文化する。そうして誰もがその技能を共有する。これは2004年に米国加州サンタクララ(シリコンバレー)にて開催された「KM & Intranets」カンファレンスにてサンフランシスコ市政府の担当者が日本と同様の「ベビーブーマー大量定年退職(2010年問題)対策」として紹介。視察した日本企業担当者が自社で展開中。すでに一定の成果を出している。これはある程度成果が見込まれ、そのマニュアルを元にした研修・トレーニング等を継続していけば伝承は果たされていくはずである。
・さらに上記を進化させているのが、シャドウイングのようにして洗い出されたベテランの技能を機械化したパターン。溶接技術者のノウハウを溶接ロボットに移植した成功例はずいぶん前から実現され、成果を上げている。最近ではインクス社が携帯の金型設計を機械化し、熟練職人と同等の作業をアルバイトがこなしている例が著名である。

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森永先生とは日経BizPlusの連載・トレンドコーナーでご一緒させているため、取り上げていただけたのだと思いますが、貴重な機会ありがとうございました。

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