KM World 2日目 keynote speech
本日もKM World のキーノートの”さわり”の部分だけお伝えします。
非常に興味深い部分が多数あるのですが、昨日のダベンポート氏よりも広汎な内容を一気にプレゼンしているので、帰国後もさらに内容理解の作業が必要だと感じました。
ただ、超高速プレゼンの原因は、著書の内容をパワーポイント化してそのままギュッと詰め込んでいるためのようです。KMに強い関心があり、英文に強い方のためにお勧め書籍に載せておきます。(私も会場で定価で買うよりアマゾンの方が15%引きになっていたのでそちらに注文を出しました)。お勧め度は未読のため★なしにしておきますが、会場で見た限りではかなり面白そうです。
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November 16, 2005 (Wed) 9:00AM-10:00 AM
講演者: Hubert Saint Onge, Saintonge Alliances Inc.
(ヒューバート・セイントンジュ:セイントンジュ・アライアンス社 プリンシパル
兼 ハーバード大客員教授)
著書:“Conductive Organization” ロイス・アームストロング社CEO Charles Armstrongとの共著(12年間にわたりパートナー)
演題:「Building Capability in the Conductive Organization(伝導性を備えた組織内での能力構築)」
「伝導性を備えた組織」とは講演者が半導体の機能を比喩としてこのコンセプトを説明しているもの。つまり、一切抵抗なく、ナレッジの伝播が可能な組織。知識と能力が、外から中へ、中から外へ、また、組織内に、妨げなく流れている組織。それはフラットな組織への変革を意味するものではなく、必要に応じて現状の組織ヒエラルキーったままでも実行可能であるとしている。
単にナレッジと言っても顧客の中心に入り込み、そのニーズを理解することから始めなくては意味がない。そのナレッジに基づき市場を作る。例として、その分野を最も良く知り、ビジネスを作り出したダイナマイトのメーカーであるICI社がある。もともとは炭鉱の中にまで入り込み実際に働いている人が「金を払ってでもこれは欲しい」と思うほどのニーズを見極めた。それが全てを手で採掘するよりも、まずは発破を仕掛け楽に仕事ができるという、エンドユーザーのニーズを見極め、ダイナマイトを企業に売り込むという成功に導いたのである。
そのための課題は何か。講演者は最近特にリテーラと仕事をしているが、それに限らずどのタイプの業界にも言えることだが、今は「作って売る」、つまり、顧客と企業との間に壁がある状態から、顧客との壁のないコラボレーション体制へを移行していることだ。オープンなネットワークで顧客のニーズを理解し、提携企業を含めた組織全体に顧客ニーズを行き渡らせる体制をどう作るかが課題である。
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内容が広汎なため、それだけではないのですが、上記の出だしの部分にあるようにCRMとも共通する部分も多くあるのが特徴です。
では、明日は最終日ですのでまた「ちょっとだけレポート」をお待ちください。
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このたびは本当にお世話になりました。奥深い世界ですので、またいつか一緒にお仕事ができればと存じます。(ところで半導体だと抵抗があるわけですから、書き方を少し変えたほうがいいですよね、すみません。)
↑こっちはプライベートのURLで、本名は一切出していません。オフィシャルなリンクには名刺のURLをお使いいただければと存じます。今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by: Aebee | 2005.11.18 04:01 PM